理系のための大学受験
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高校化学
2009年 03月 25日 (水) 14:09 | 編集
もうすぐ入学式の季節ですね。
今年高校に入学された(特に中高一貫校に通っていなかった)方々はこれから高校化学を勉強することになります。化学は点数が安定しやすい教科なので今のうちに勉強しておくと受験に有利です。(^^

ところで私が大阪に住んでいたころ、機会があって坪村宏氏がこの本を出版される際に読んで意見を聞かせてほしいと言うことで読んだことのある本です。(坪村氏は東大理学部化学科卒の阪大名誉教授で、昨年お亡くなりになられたそうです・・・)教科書とは違う視点(大まかな概念理解みたいな感じです)から化学を理解できて面白いですよ。受験勉強に直接役に立つという系統の本ではないのですが、化学に興味のある人は是非。
リンク:このページに目次など詳しい説明が書かれています
書籍名:検定外 高校化学
出版社:化学同人
著者:坪村 宏,雨宮 孝志,堀川 理介

ちなみに、東大の教養学部前期課程で使用している参考書は、化学の基礎77講です。ボーア理論とかシュレディンガー方程式とかが記載されています。基礎現代科学や構造化学など教養前期での講義の補助教材的なものなのでこれ一冊だけ持っていてもちょっと分かりにくいかな。東大に入学した人は買えば講義が分かりやすいと思います。
書籍名:化学の基礎77講
出版社:東京大学出版会
冬期講習実施します
2008年 11月 02日 (日) 19:08 | 編集
ご無沙汰しております。2学期から実験が始まったりして忙しくてなかなか日記を更新できてません。。。(^ω^;

ここでお知らせがあります。
GLS予備校では冬期講習を実施します。その一部の講習を私が担当します。私が担当する講習の対象者は東大受験生および東大受験を視野に入れている高校生です。指導する科目は化学となっております。申し込み方法は後日お知らせいたします。
日程は12月の日曜日のいずれかに5時間程度予定しています。

講習の概要(暫定版)

高校2年生(高2レベルの学力のある高校1年生も受講可能)
概要:東大化学にふれる
形式:集団授業 定員5名
料金:一人2000円
   友人と参加(集団応募)する場合一人1500円
内容:東大化学25カ年の理論無機から簡単な問題を各1題抜粋し実際に取り組む。
教材:東大化学25カ年と化学の新演習(必ず持参すること)
   ※該当問題は事前に告知します
授業予定:合計5時間
1時間半
「予習」今回の問題を解くために必要な知識を確認するために、化学の新演習から問題を抜粋し演習と解説をします。
 ↓
1時間
「東大の過去問を解く」1時間で指定した問題を2題といてもらいます。
 ↓
30分
「休憩」(私はこの時間内に解答を添削します)
 ↓
2時間
「解説」問題の解説(解説プリントを配布)と質問受付を行います。また東大化学の傾向や今後の勉強方法を指導します。

受験生
概要:東大化学25カ年の難問に取り組む
形式:集団講義 定員5名
料金:一人3000円
参加レベル:東大模試の化学で偏差値50以上
教材:東大化学25カ年(必ず持参すること)
   ※該当問題は事前に告知します
内容:東大化学の25カ年のうち難問の解説を行う。
授業予定:合計5時間〜5時間半
宅習
「予習」事前に各自で該当問題の予習を行ってから来校してください。
 ↓
3時間
「解説」該当問題(理論無機有機からそれぞれ2題、計6題を予定)を解説(プリントを配布)します。
 ↓
2時間〜2時間半
一人30分ずつ質問時間を設けます。25カ年に出題されている内容であればどの問題の質問でもかまいません。他の生徒の質問を受け付けている間は自習もしくは必要であれば復習していただきます。時間があれば校長が他の科目のアドバイスをしてくれるそうです。
第1章 8NH4NO2の熱分解と反応の量的関係
2008年 10月 02日 (木) 19:28 | 編集
東大の化学25カ年(教学社)を解いた感想 感想一覧
※ 25カ年は各自で購入してください。

【該当問題】
1991年度第1問

【難易度】
★★★★★

【概要】
操作1
[273K〜340K] 亜硝酸アンモニウムは水に溶けています。H2Oの一部は液体として存在しているので、P=水蒸気圧です。
[340K] 亜硝酸アンモニウムの分解反応が起こります。本文より亜硝酸アンモニウムは340Kにおいて完全に水と窒素に分解されます。H2Oの一部は液体として存在しているので、P=水蒸気圧+窒素の分圧です。
[340〜T1K] H2Oの一部は液体として存在しているので、P=水蒸気圧+窒素の分圧です。
[T1K] 「T1において、P-T曲線に折れ曲がりが認められた」と書いてあります。これは、T1において水分子が全て気化したためです。こうなると、グラフは曲線(H2Oの分圧は水蒸気圧に従う)から直線(H2Oの分圧は水蒸気圧という制限を受けず温度に比例する)に変わったことになって折れ曲がりが生じます。つまり、T1において、P=水蒸気圧+窒素の分圧=H2Oの分圧(水分子は全て気化している)+窒素の分圧。
[T1〜400K] H2Oは完全に気化している。P=H2Oの分圧+窒素の分圧

操作2
亜硝酸アンモニウムの熱分解NH4NO2N2 + 2H2Oは不可逆反応です。そのため、400Kから300Kまでゆっくり温度を下げていくと、温度がT1Kを下回ってから水の一部は凝縮し始めますが、340Kにおいて亜硝酸アンモニウムが生成されることはありません。340〜400Kではグラフは操作1と同じ経路。340K以下において、P=水蒸気圧+窒素の分圧です。

操作3
Tをさらに下げて水を完全に凝固させています。本文の通り。

【答え導出のヒント】
ア 窒素を発生させる反応と言えばこの反応式、という要暗記レベルの化学反応式。
イウ 【概要】より、400Kにおいて水は全て気化しています。また、実験に用いられているH,O,Nは中性子数がいくつの元素か不明です。そのため、水/亜硝酸アンモニウムの分子量/式量をそれぞれx/yとおいて解説の通り計算します。※解答イの上から3行目は(0.0902-0.0302)gではなく(0.0902-0.0302)atmです。
エオ 解説の通り
カ T1においてH2Oは完全に気化した状態で存在しています。つまり容器中に存在するH2Oの全物質量に関して気体の状態方程式が成り立つことになります。そうするとPとTの関係式を求めることができます。本文に363〜368Kの蒸気圧が1K刻みで与えられているので、これを求めた関係式に当てはめていくと、366K<T1<367Kであることがわかります。蒸気圧と気体の状態方程式により求まるH2Oの圧力の差が小さい366Kが答え。
キ 【概要】を参照してグラフの形を決定し、主な反応のポイント(この実験の場合では273K/340K/T1/400K/300K)における圧力をそれぞれ求めて書き込めばいいです。

【ひとこと】
イ・ウが一番難しいと思うのですが、ここが解けなければ後半が解けません。問題量も計算量も多いです。

第1章 7気体反応と固体触媒
2008年 10月 02日 (木) 18:48 | 編集
東大の化学25カ年(教学社)を解いた感想 感想一覧
※ 25カ年は各自で購入してください。

【該当問題】
1992年度第1問

【難易度】
★★★☆☆

【答え導出のヒント】
ア Ptの結晶は面心立方格子であることと一原子の占める面積から、Ptの板に吸着しうる気体分子の物質量を求める。このとき、本文よりPt原子1個につき1個の気体分子が結合し、また金属板両面において反応が起こることに着目する。
イ Pt-Xという表記方法で、次のことを示せば良い。「COO2はPtの板にCOOとして吸着する→板状のCOOは金属板の表面で反応してCO2となる→金属板を加熱するとCO2とPtは解離する」
ウ COO2が過不足なく存在する場合以外であれば、COO2のいずれかが余ってしまうことになります。そのため、どちらが余るか場合分けをして計算します。解説では比を使っています。そのためp31の下から2〜3行目あたりを瞬時に理解するのは難しいかもしれないです。解説の解き方がわかりにくいなら【ひとこと】を参照してみてください。文章の形式上限界がありますが、わかりやすいように書いてみました。

【ひとこと】
アとイは簡単です。ウは数学のような問題です。比での解き方がピンとこないなら、(i)であれば「金属板に過不足なく吸着するCOO2の混合気体の物質量をnmolとする。COの物質量:O2の物質量=x:(1-x)とした場合、金属板に吸着しうる気体分子(COOのこと)の物質量は{nx+2n(1-x)}molである。反応後には、O2n(1-3x/2)mol、CO2nxmol存在することになる。ゆえに、P=n(1-x/2)RT/V、Po=n{x+2(1-x)}RT/V。よって、P/Po=1/2....」というふうに考えるといいと思います。
第1章 6炭化水素の燃焼と体積変化
2008年 09月 23日 (火) 21:07 | 編集
東大の化学25カ年(教学社)を解いた感想 感想一覧
※ 25カ年は各自で購入してください。

【該当問題】
第1章 6炭化水素の燃焼と体積変化 1993年度第1問

【難易度】
★★☆☆☆

【答え導出のヒント】
ア 炭化水素が完全燃焼する場合は、二酸化炭素と水になります。
イウ 燃焼後もピストンの位置は変化しないということは、燃焼前も後も内部にある気体全体の物質量は変化しないということです。この2つの問題は、25カ年に書いてある解答の通りに解けばいいと思います。あえて言及するなら、解答の下から5行目からわかりにくいようなので説明します。ここは「n=n'=4となれば、ピストン2は任意の混合比で元の位置に戻ることになってしまう。炭化水素はn,n'が偶数の値をとらなければ安定して存在できず、またn=0やn'=0では炭化水素ではなくなってしまう。ゆえに、(n,n')=(2,6)or(6,2)。m=1の場合このようなn,n'はとらないので、m=2(m≦2となるのは解答イと同じ考え方による)。」という感じで理解すればいいと思います。

【ひとこと】
ピストンが二つあって戸惑うかもしれませんが、ピストンは固定されていないので反応室a,bともに内部の圧力は外圧に等しくなっています。それがわかればあとは等式をたててるだけです。
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